水耕栽培システムのメンテナンス
水耕栽培システムは、定期的にチェックとメンテナンスを必要とします。ポンプ・パイプなどの接続部分や温度などを定期的にチェックすることは、植物の健全な生育に必要不可欠です。高性能なシステムになるほど、大きな成果を得るためのスキルもそれだけ複雑になります。システムが誤作動を起こすと、たちまち植物に影響を与えてしまいます。例えば、電気が切れたり、ポンプが壊れたり、排水溝が詰まったり、pHやECのバランスが狂ってしまったらどうなるでしょう?故障が数日間続いた場合、植物への影響は極めて大きく、回復には数日、長ければ数週間もかかってしまいます。週に1回は培養液の交換をしましょう。![]()
ウォーター・カルチャー
ウォーター・カルチャーは、培養液そのものが培地です。植物はネットポットに入ったハイドロボールに支えられ、貯水槽の蓋に開けられた穴に納められます。苗の根や挿し木は、直接培養液中の中に浸ることになります。また、貯水槽に沈められた*エアストーンが培養液を攪拌し曝気します。つまり、ネットポットは空気を多く含んだ培養液の中に浸されることになります。貯水槽の中心には直径10cm程の覗き穴が設けられている場合があり、ここから根の生育状態やエアストーンの稼働状況などが確認できます。しっかり曝気された培養液から、植物は必要量の養分を吸収できます。*エアストーン:貯水槽内に沈められブクブクと細かい泡を出すものです。セラミック製で棒状・ボール状と形は様々で、エアポンプとチューブで接続されます。
ポンプを24時間稼働させるため、タイマーは不要です。単純な構造と扱いやすいこのシステムは、水耕栽培愛好家はもちろん、ちょっと試してみたいという人にもおススメです。構造は単純、且つ効率的で、ノンストップで植物が育ちます。
GHE Cutting Board
上面給水バットシステム
上面給水バケツシステム
上面給水バケツシステムは、定量の培養液が円形エミッターなどを通して給水されます。培地のちょっと上より給水されることによって*曝気された培養液は、根や培地を伝って滴り落ちます。ロックウール・コイア・ハイドロボール・パーライトなどが培地として使われます。*曝気(ばっき):空気と水を接触させて、酸素を供給すること。
上面給水システムは、バケツはもちろん、大きなトレイまで応用できます。大きな植物の場合は、20~30リットルもの培地を使って根を支えます。小さな植物ではそれ相応の小さな容器で十分です。
培養液を培地に届けるためのエミッターは様々です。ロックウールやコイアのように吸水性の高い培地なら、1か所から培養液を与えるだけで十分ですが、ハイドロボールなどの場合は、大きな円形のエミッターを使ったり、シングルのエミッターを数個取り付けたり、スプレー式のエミッターを使ったりして満遍ない給水が必要です。
GHE Euro Water Farm
エアロポニックス
エアロポニックスは、培地を一切使わず、高い生産能力を秘めています。根は培地のない暗いチャンバー内に垂らされ、酸素を多く含む培養液が定期的にスプレーされます。チャンバー内の湿度は常に100%近くに保たれ、空気と培養液以外は何も存在しません。根は、空気中に垂れながらも培養液を可能な限り吸収します。酸素と養分の必要量全てを吸収できるため、驚異的スピードで植物は生長します。通常は、植物を支えるためのハイドロボールをネットポットに入れます。
エアロポニックシステムでは、細部にまで注意を払う必要があります。培養液の一時的な蓄え場所となる培地が存在しないため、システムとしてはかなりデリケートなものになってしまします。例えば、ポンプが故障すると根はみるみる乾燥し、植物は痛手を被ります。また、スプレーノズルは、培養液の中にゴミがあると詰まってしまいます。さらに、pHや養分バランスが正しく取れていない培養液もアッと言う間に問題の原因となってしまいます。高品質な部品、信頼のおけるメーカーの完成品を購入することがとっても大事です。
GHE Rain Forest2
さまざまなシステム
水耕栽培システムは、培養液の供給方法の違いによって分類されます。システムはパシブ(受動式)とアクティブ(能動式)に分けられます。ルワサ・ハイドロカルチャーシステムのように、毛管現象を利用して貯水槽から培養液を吸い上げるものは、パシブシステムです。アクティブシステムでは、ポンプなどを利用して培養液が培地や根に届けられます。




